私たちの経験は一筆書きで連続的なものですが、都市空間は管理や計画側の原理をもとに、様々な境界線によってぎこちなく非連続的に設えられています。このぎこちなさを乗り越え、都市を経験する人々の喜びにつながる場を生むために、何が必要でしょうか?建物単体のあり方、外部空間、そこに暮らす人々について、あるいはそれらの連関を包括的に考えるべきでしょうか?
私たちは都市の階層、内部と外部、プライベートとパブリック、建物とランドスケープといったわかりやすく対比されるものの境界について、先入観を取り払い、今一度考える必要があります。建築とランドスケープの意味が溶け合ったところに立ち現れる「境界」の提案を通して、都市について考えてください。
また提案する境界を記述する方法についても、新たな試みに挑戦してみてください。建築やランドスケープそれぞれの観察方法や表現方法から学びつつ、一緒に考えることでしか生まれ得ないドローイングを期待しています。
課題 |
- 日本またはデンマークの具体的な敷地、もしくはプロジェクトを選ぶ - 建物のエントランス、プライベートガーデン、公共施設のホール、バルコニーなど、対象地における「境界スペース」を示す - 理論的な思考とストーリー展開に基づいた提案をユニークなドローイングとテキストで表現する - 内部と外部、プライベート空間とパブリック空間、建築とランドスケープを繋ぐ思考から生まれる、新たな表現にチャレンジする |
提出: | - 応募フォームから応募すること(8月15日から表示) - A1横使い - 最大12MB JPG形式で提出 - 最小フォントサイズ 24pt - 使用言語: 英語 - 提案の概要を200ワード以内で書くこと - コンセプトを示すイメージを1つ挿入すること - その他提案を表現する素材を自由に挿入すること |
基準: | - 提案が新しい観察欲や表現方法に挑戦しているか - 表現がコンセプトを説明するために効果的か - ドローイングの美しさ - 提案が建築やランドスケープ、そしてその関係性にあらたな視点を加えているか - 理論的もしくは根拠に基づいた分析があるか - 提案は野心的で論理的か |
2014年設立。「CASACO」でJIA神奈川第1回建築デザインアワード2017優秀賞。
tomito.jp